今回のゲスト講師は、鶴原利康さん。
ケンブリッジ大学の教育学部博士過程に在籍中の方です。
そこで、イギリスのメディエーション事情をお話いただきました。
コミュニティメディエーションというジャンルの話からピアメディエーションまで。
とても熱心に勉強をされている様子が窺えました。
何と、日本での発表は初めてだったんですって。
クセのあるシヴィルの会員たちの前だし、さぞかし緊張されたでしょうね。

正直、私は感覚の人なので、詳しい歴史などほとんど知り得ません。
私のような普通の人が、理解し、伝えることで広まってくれたらなぁ〜
そう思って若い世代にお伝えしているので、難しい用語や内容はトンと疎くて。
たまに勉強会で刺激をいただくと、とても勉強になります。
また1つ賢くなったかな?
さて、トラブルで一番多い内容が「騒音」だという統計があるそうです。
日本だけでなく、どこの国も悩みは同じなんだなと感じました。
また、海外のピアメディエーション研修に関しても発見がありました。
研修の大半が、ゲームのようなものだったということ。
鶴原氏は『勉強に来てゲームばっかり、何をやらせるんだ!』
最初はそう思ったとのこと。面白いですね〜
私がクラブ活動でいつも行っている遊びからの学びのような感じですね、きっと。

何故、ゲームばかりするのが良いのか?が疑問だったんですって。
『えっ?疑問って、そこ?』と、思って聞いていました。
不思議ですよね。
偉い方って、遊びから学ぶって感覚があまりないんでしょうね。
私からすると・・・
子どもたちは、遊びに引っかけて大事なことを伝える方が覚えてくれやすい。
まぁ、そんな簡単なことな訳でして。
実は・・・なんだよ!と日常のことに結びつけた方が落とし込めますから。
私が学校で担当するPMクラブでは、2学期の半ばまでほぼ遊び感覚です。
ピアメディエーションの何たるかを話すことはほとんどありません。
それときっと同じなんだろうな〜
真面目な方は、勉強をとてもしたがりますよね。
テクニックやスキルアップばっかり目がいっちゃう。
けれど、本から学ぶことよりも、感じることの方が大事。
メディエーターには必要なのは、空気を感じる力かな
と私は思っているのですよね。
例えば、ドラマーの右手・左手・右足・左足のリズムみたい。
全部違った動きをしますよね?
楽譜を見ながら、周りの音に合わせ・・・幾つものことを同時にする。
1か所が良くても、他が疎かになっては元も子もありません。
だからですかね?
真面目で、すごく勉強が出来る生徒よりも、
遊びが好きな生徒の方がメディエーションが上手い気がします。
後は、人間関係で悩み苦しみ抜いてきた生徒も強いと感じます。
苦しみを乗り越えたら、ある意味度胸が据わるんでしょうね。
冷静に、あるいは柔軟にものごとを考えることが出来るんでしょうね。
まっ、私はそんな風に日々感じています。
イギリスではどうなんでしょうかね〜

最低限の決まりごとはあるけれど、型にはまり過ぎない。
これが、私にあってるんだろうなぁ。
改めてそう感じました。
柔軟なピアメディエーターを育てたい。
それが夢なんですね、私。
士業の方々の中に、青年部を融合させ、新しいシヴィルの形が出来ればなぁ
夢は膨らみます。
今回のADR勉強会で、海外の事情を知れたのは収穫でした。