2015年10月24日

諦めずに向き合う2

話の続きです。
さて、ちょうどそこへ顧問の先生が加わりました。
生徒とのやり取りが長すぎて、クラブの終了時間を超えてしまったのです。

案の定、先生を見た途端、生徒たちは一斉に口を噤もうとします。
前からずっと気になっているのですが、生徒たちは、先生にはあまり言わないのです。
といっても、私はほっておく訳にもいきません。
今後のこともあるので、先生に簡単に状況を説明しました。

すると、粗方の内容を理解した先生は・・・
『この部で話し合いが出来ないんやったら、部活動の意味がない。だったら、クラブを解散したらいい!』
本当にあっさりと。いとも簡単にみんなに伝えたのです。
教員であり、クラブ顧問長だから言える言葉なんでしょうね。
さすがに私には言えない言葉です。

その一言は生徒の勢いを無くすには、それはそれは充分過ぎる言葉でした。
それどころか、今度は、下を向きシュンとしてしまったのです。
『自分のやっていることが虚しくなってきた』
生徒の気持ちが萎えた瞬間でした。

詳しい状況を知らない冷静な人の言葉って、力があるんですね。
何だかとても勉強になった気がします。

完全に凹んでしまった気持ちで今後話し合えるのかは疑問ですが、
そこは、しっかりとみんなで考え、場を設けてほしいと思います。

諦めずに、何度でも相手と向き合って、話し合いをすることの意味。
3時間、何回にも分けてずっと向き合った時間。
一瞬にして、気持ちを削がてしまったことも。
みんなみんな、いずれ解る時が来ると信じています。

何故か毎年、秋口に大きな問題に直面します。
そして、その度に「話し合いの大切さ」を時間をかけて説明します。

過去には、大きな声を上げ泣き叫ぶ生徒がいました。
部屋から出て行って、帰ってきたら手が血だらけの生徒もいました。

時に、相手の気持ちをあおるくらいに怒らせることもあります。
相手のことを思い、少しでも良くなるようにと願ってのことですが、
叱ることって、思った以上にパワーを使うんですよね。
本気で叱られることが少ないのかもしれません。
怒りながらでも私と長時間やり取りを繰り返すことで、
話をしっかり聴いてもらってるという感覚が出てくるようです。
安心とか、信用とか・・・。うーん、何でしょね。

不思議なんですけどね。
私に対して怒り切ってしまったら、気持ちが軽くなるんだと思います。
次に会った時からは、不思議と会話がスムーズにできちゃいます。
何か見えない魔法があるんじゃないかしら?といつも思います。

私としっかり向き合った生徒は、泣いたり、笑ったり、悲しんだり
とても素直に感情を表現してくれるようになるんです。
少なくともやり取りができる場にはなっているということでしょうか。

そのせいでしょうか。
この苦しい時期を抜け出した生徒は、必ず大きく成長します。
自分で動くようになり、相手のことへも少し目を向けるようになります。
良い子ぶっている生徒よりも大変な部分はいっぱいありますけどね。
体当たりでぶつかってきてくれる分、受け止めるには根気と体力が不可欠です。

諦めずに最後まで向き合うスタイルを私は変えるつもりはありません。
私にできるやり方で、これからもどーんと受け止めていくつもりです。

解ってほしい、認めてほしい、最後まで聴いてほしい。

この気持ちをぶつけられる相手は、親でも先生でも友達でも良いと思います。
ネット社会の今、どうしてもLineやツイッターに書き込んでしまいがちですが、
心の通った誰かに話をすることがどれだけ大切なのかを感じてもらえたら・・・

私が大切にしたいのは「気持ち」
微妙に揺れ動く気持ちは、言葉や文字には表せないデリケートなもの。
そんな自分の気持ちにしっかりと向き合ってほしいと思います。
根気よく向き合えば、笑顔になれる魔法はきっと見つかると信じてるから。
posted by シヴィル管理人 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | PMクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月23日

諦めずに向き合う

2学期に入ると、毎年、クラブがざわざわします。
3年生は就職試験もあり緊張が高まる季節です。
1、2年生は、夏休みにバイトを始め友達関係が広くなったり、
彼氏や彼女との恋の話で気持ちが揺れ動いたり。
まぁ、色々あるわけです。

しかも、中間テストが終わると、
文化祭に向けて学校全体が動き始めます。

より良い人間関係を構築するためのイベントのはずなのですが。
これがまた、いろんな思いを連れてきちゃうのです。

PMクラブのメンバーは、毎年半分が生徒会と兼任。
他のクラブを兼部している生徒もいます。
つまり、クラブ活動をしようにも集まらないのですよね。
解ってはいるんですが、それが、毎年大きな問題を引き起こしています。

今年は、私も辟易してしまうほど。
トラブル勃発というやつです。

相手に対して良いことをしようとしたら、暴言を吐かれた。
みんなが困るだろうから良いことをしてやってるのに、何やねん。
傷つく言葉を言われたからショックが大きくて殴らないと気が済まない。

言い分は、よく解るんですよ。
けれど、それはとても一方的なもの。
相手の気持ちや、状況、話すタイミングなどは全く考えていません。

自分のことを解って欲しいのは良いんです。
それならば、少しは相手のことも解ってあげてほしいなと。
私はそのように思う訳です。

ピアメディエーションというのは、
生徒間のトラブルを生徒が間に入って話し合いで解決していく方法。

言葉のやり取りでもめごとに発展。
だとしたら、PMクラブに属する限り話し合いが一番良い方法のはずです。

ところが、今回は、気持ちが爆発しすぎていました。
話し合いなんて出来る訳がない!
相手を傷つけるまで気が済まない!
土下座させて謝ってきたら許してもいい!
悪いと思ってないから、解らせるために警察呼ぶぞ!
自分が辞めたらええねん。だから、辞めさせて!
言葉でいじめを受けたから、親にも許可貰って転校する!
遺書書いて、飛び降り自殺でもしたらええんか!

どれだけ自分が間違っていないと解って欲しいのでしょう?
止まるところを知らないのでは?と思うほどに突っかかってきました。

何で解ってくれへんねん!!
という思いが満タンだったんだと思います。

カッターナイフを持って、相手を傷つけに行くとか言い出したり、
自分がここで自殺したら大事になって相手のことが明るみになるとか。
解って欲しい時って、何としても相手がひれ伏すのを見たいんですね。
それって、自分を傷つけてでもすることでしょうか?

自分の言い分だけを言うのは簡単なことです。
けれど、PMを学んでる以上、相手の話も聴く努力をしてほしい。
話し合いの場がすぐ作れなくても、根気よくみんなで場づくりをしてほしい。
そう思って、何度も何度も何度も。
怒りが収まらずに大声上げている生徒に対し言い続けました。

「ここで話し合いをしよう!」
『前にもやったけど、あかんかったやん。無理やって』
「前は無理やったかもしれんけど、今回は解らないよね?」
『だから、前にやったら帰られて無理やったやろ!』
「でも、諦めずにやってみる価値はあると思わん?」
『どうせ無理やって』
それはそれは、悲しいくらいに押し問答となりました。

ですが、私に対してぶつかっている間は、相手に矛先が向いていないので、
相手の子を傷つけることはありません。

私は、根気よく、本当に根気よく話を続けるしかないと思っていました。

すると、3年生部員が言い出します。
『まちゃさん、理想を言ったって平行線だから止めませんか?』
『ずっと、同じ話の繰り返しで、いい加減疲れる。もぅ、話を止めよう!』
きちんと話が出来ていないと判断したんでしょうね。
最後の最後で話を切ってきました。

それも1つの方法だと思います。
ただ、私の経験上ではちょっと違いました。
同じ話の繰り返しだから話をこれ以上聴く意味がないという雰囲気を出したり、
途中で話を止めてしまうと、結局、最後まで聴いてくれないんだとなります。
その結果、話しても無駄!と、諦めの方向に行くことは目に見えていました。

さらに怒りが爆発することも困りますが、
私としては、向き合うことを諦めてしまう選択をされる方がツライのです。
posted by シヴィル管理人 at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | PMクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月13日

勉強会3回目終了しました

2015年10月12日(月)
PM勉強会も3回目が終了しました。
おかげさまで、1回目からずっと参加の方が3名。
シヴィルの会員ではない方が、熱心に参加して下さるのは嬉しいです。

今回は、中学校の先生や、自営の方、メーカー勤務の方まで。
様々な職種の方が、年齢も違う若者たちと一緒にワークをし、
話題を共有するということが、私たちにとってはとても興味深く、
また、他では味わえない魅力ある勉強会だと思っています。

その中味はトラブルを扱うということもあって、
なかなかそのままを受け入れていただくのは難しいものです。

それでも、コミュニケーション能力の向上にもつながり、
PMに欠かせない内容を少しずつ理解して下さる方が出てきたことは、
地道に取り組んできたことが形になってきたんだとも思えます。

さて、今回大事にしたのは「言葉の奥の本当の気持ち」
本当の気持ちって、表面には見えないもの。
だから、しっかりと見極めて、相手の気持ちを考えなければいけない。

とはいえ、それが一番難しいんですよね。
自分の気持ちだって解らない時があるのに・・・。
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色々と訊き出してもらうことで、話し易くなる。
気持ちが乗って喋りやすくなるということをワークしました。

その後、今回のメインイベント。
いよいよメディエーションを見てもらいました。
PM青年部との記念すべき初共演は、なかなか好評でした。

メディエーションってどんなものなのか?
そして、どこが良くて、どこが難しいのか?
見て感じたことを、グループで話し合い共有してもらいました。
ADRをご存知の方にも楽しんでいただけたようで良かったです。

ルールを決めることが大切だ!
という話が出てきましたが、ルールがあることの大切さは、
実際に体験してみないとなかなか分かりません。
次回12月26日(土)には、実際に体験してもらう予定ですので、お楽しみに。

また、今回のゲストである大阪大学法学部の仁木先生からは、
ご自身の体験を基に、誰にだってある「思い込み」をお話いただきました。
思い込みを取り外し、事実をきちんと伝える。
すると、意外と解決の糸口が見つかる場合があるものなんですね。
とても身近な体験談だったからか、納得がいきました。
20151012_161033.jpg
トラブルというものは、お互いのちょっとしたスレ違いから起こります。
そこに、自分は悪くないという思いが生じ、相手を受け入れない壁が出来る。
一旦壁が出来てしまうと、それを壊すのは大変な作業です。
コツコツと話を聴き、相手にも言い分があるんだと理解してもらう。
根気のいる作業が続きます。

この状況を何とかしたい!
何事も、そう思うことから始まるのかもしれませんね。

他人よりも、まずは自分から。
動くのは、まず自分からでありたいものです。
今回も、しっかりと学べた3時間でした。
posted by シヴィル管理人 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修・講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする