2015年04月22日

溢れる感情

大変お久しぶりです。池田真茶です。
4月に入り、今年度も茨田高校のピアメディエーションクラブ(通称PMクラブ)に
関わらせていただくことが正式に決まりました。
先週15日にはクラブ体験授業があり、1年生2名が参加。
クラブ紹介でお芝居をしたようですが、まだまだ浸透していない様子。
PMという言葉を学校内で少しずつ耳にするようになれば、増えるかしらね?
体験入部の4月中は、部員たちに頑張ってもらいましょうか。

さて。
突然ですが「自分の感情を知ること」って大事ですね。
生徒たちと関わっていると、質問や悩みを聞く内容の8割は感情の話。
今日も、盛り沢山でした。

一人の生徒はバイトを始めてから生活のリズムが変わり、イライラすることが増えたとか。

イライラを貯めないようにするには?
事ある毎に話をしていますが、頭では分かってもなかなか難しい問題。
その度に1つずつ実践です。

仲間がアドバイスしてくれる言葉に対し、
「でもー」「だってー」と、負のオーラ満載。

バイトまでの時間、わざわざ来てくれるから嬉しいけどね。
マイナス感情はちゃんと部室に置いていけたかしらね?
髪を束ね、背筋をピシッと伸ばして、1時間後に部室を後にしました。

やっと落ち着くと思いきや、今度は別の生徒。
一人の生徒の目標や目的について話を聞いていると・・・。
他の部員が、その内容に興味を示しだしたんです。
卒業までにどう過ごしたいか?から始まった内容でしたが、
軽くいじられることに対し、クソッって思わないのか?と。

とても仲の良い男子生徒A君とB君。
A君は、B君を日々いじりたおしています。

いじめてる訳ではないですよ。
けれど、時にはその言い方ややり取りが周りからはいじめと勘違いするような物言い。
先日、彼らのやり取りを心配した先生が、気を付けて欲しいと言ってこられました。

まぁ、私の前ではいつも通りのこと。
先生の前では止められるけれど、私が滅多に止めないことを生徒たちも分かっています。
言い合いも意味あるものだと思っているので、基本的には止めません。
これ以上はヤバイなと思うまでは、生徒たちに委せます。
そう。放置プレイです。

今回は、私の質問に答えを迷っているB君の態度がもどかしかったんでしょう。
話の間に「ごめん、ちょっといい?」と、A君が入ってきました。
私は、答えが出るまで待つつもりだったんですけどぉ。

A「まちゃさんは今、お前に対して怒ってるんでも叱ってるんでもないで」
B「別にそんな風に思ってへんし」
A「だったらどう感じてるん?」
B「上手く言われへんけど」
A「説教してる訳でも、説得してる訳でもない。諭してはるんやで」

『およよ。私は諭してたんか(笑)』
面白くなって、しばらく話を聞いてみることにしました。

A「どの立ち位置から話をしてくれていると思う?」
例え話を出し、身ぶり手振りで懸命に説明していきます。

途中、A君のキツイ言いぐさにB君はイラッときたんですね。
珍しく顔が歪み、涙が溢れてきちゃいました。

ひゃーーーーーっ。

一歩間違うと掴み合いの喧嘩になってもおかしくないような言葉の応酬。

この時点で、先生ならば間に入って「はい、終了」
きっとその先の展開をみる前に止めてしまうはずです。
けれど、私は一緒に話し合いに参加することで止めることはしませんでした。

何故かというと・・・。

B君が、悔しいとか、腹が立つという表情を表に出すことがとても珍しかったからです。
感情の移り変わりを実体験して初めて気付くことって多いと思うんですよね。

で、しばらく聞いていると・・・。
いじられキャラを卒業するにはどうすれば良いだろうか?
そんな話が始まりました。

自分の体験を元に、いじられて悔しかったらどうするの?
と問いかけているんですよね。
「アホ」って言われて腹が立てば、言われないように勉強すればいいだけやろ?
顔や表情に自信がなければ、他の部分へ目を逸らせる工夫をすれば?
悔しいって気持ちがあるならかかってこいや!
諦める前に頑張ってみろよ!
そんなことを言ってるんです。

もっと主体性を持てとか、向上心を持ってみろとか。
本気で相手のことを思ってないと言えないと思うんです。
それをガンガン言い合っている。

本来、A君は、ものすごく言葉を選んで喋れるんです。
なのに、敢えておちゃらけてみたり、小バカにしたような言い方をしたり。
素直じゃないA君の言い方は、時に、相手の気持ちを逆撫でしちゃうんですねー
ある意味、とても器用で、とても不器用な訳です。はい。

言われ放題のB君はというと、涙を堪えながらも自分の言葉で返そうと必死です。
そう。実は、負けず嫌いなんですよ。しかも、とても誠実なんです。

私としては、あまりにも対照的な二人の性格が面白い訳です。
けれど、先生たちは、びっくりして言い争いを止めちゃうんですよ。
もったいないですよねーーー


アンガーマネジメントを学んで怒りを落ち着かせることも大事。
けれど、悔しい気持ちを次のパワーに変えて強くなっていくことも大事です。
怒りの気持ちって本当に大切だなと感じた瞬間でした。

B「いろいろ言ってくれてありがとう」
A「悔しかったら、根性見せてみー」
B 「どこまで出来るか分からんけど・・・」
A「あの程度で泣くようじゃ、まだまだやな」
とまぁ、こんな感じ。
最後はみんな笑顔でしたからご安心を!

互いに照れて言わないけれど、間違いなく仲が良い二人。
相手を思って厳しいことを言えるってステキだなって感じました。
思いやりの心が、他人の心をも動かすんですね。

ピアメディエーションは、喧嘩している生徒の間に仲間が入ります。
先生ではなく、同じ目線の生徒が入るんです。
自分達の身近な問題として「いじめ」は切実な問題な訳です。

他人の気持ちに寄り添えたりするのは、
自分たちで考えたり、乗り越えた先にこそあるんでしょうね。

自分の感情にしっかり向き合うってことがいかに大切か。
どんな時にどんな風に気持ちが揺れ動くのか?
どうすれば気持ちが楽になっていくのか?
こうやって1つずつ覚えていくんでしょうね。


ここは、PMクラブです。
話し合いで問題を解決していく訳です。
だからこそ、できるだけ大人が介入せずに話し合いをさせたいと思います。

生徒たちは、まだまだ未熟かもしれません。
けれど、精一杯考え、悩み、行動しようとしています。

早くから不安を取り除くのではなく、
可能性を最大限に引き出してあげられるように。
今後も一緒に考え、活動していきたいと思います。

今年度のPMクラブも面白くなりそうです。
posted by シヴィル管理人 at 04:25| Comment(0) | TrackBack(0) | PMクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする